2006年10月01日
EPM
Enterprise Project Management
EPMとは
EPM(Enterprise Project Management)とは、企業内に存在するあらゆる活動をプロジェクトマネジメントの対象として捉え、それら全体が生み出す効果を最大化する経営マネジメント手法です。これまでのプロジェクトマネジメントが単一のプロジェクトを対象としていたのに対し、EPMでは企業内のすべての活動を対象として、ビジネスが成功へと結ぶように考えられています。
背景
これまではプロジェクトごとに、進捗などの管理のために表計算ソフトなどを流用してきました。しかし、1990年代頃から情報技術の発展とともに、プロジェクトは短納期化し、しかも低コストで高品質なものが求められるようになってきました。そして、他社との競争に勝つためには時代の流れに沿うように、よりスピード感が求められるようになりました。
このような背景から、プロジェクト全体を通して標準化された尺度で状況を把握できること、リソース配分をうまく対処できることなどして全体を最適化し効果を最大化することが、これまで以上に求められています。
EPMを支えるツール
EPMを実現するためには、プロセスを共有したり進捗状況やコスト、リソースなど各種情報を一元管理し、稼動状況を可視化するプロジェクトマネジメントツールが必須となります。個々のプロジェクトを管理するツールがありますが、プロジェクトを統合的に管理できるEPMに対応したツールもあります。
また、EPMを遂行するために個々のプロジェクトを支援する全社的な組織であるプロジェクト事務局(PMO:Project Management Office)を設置するほうがよいとされています。
EPMを導入することによる効果
EPMを取り入れることにより、以下のような効果が期待できます。
実施状況の把握と迅速な修正 | どこで何が起こっているのかを常に把握し、目標に向かって即対処できる。 |
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データとノウハウの蓄積と利用 | 全体を同じフォーマットで管理することができる。また標準プロセスとして整備することにより、組織の能力向上につながる。 |
情報の透明化(オープン化) | 内部状況がよく把握できるようになり、経営施策への理解も高まる。また、プロジェクト従事者への監視機能としても期待できる。 |
2006年10月
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