2008年12月01日
オープン・メインフレームとは
オープン・メインフレームとは
メインフレームについて、「柔軟性がなく古いシステム」とか「WebやXMLなどの最新のオープン技術に対応するためにはUNIXなどのサーバーに移行する必要がある」とお考えではありませんか?実は現在リリースされているメインフレームは、従来からの信頼性・堅牢性・高可用性等の特徴をそのままにLinuxなどのUNIX OSやWebアプリケーションサーバー等の稼動が可能となっています。また、開発環境においても従来のCOBOLやPL/Iに加えて、JavaやPHPなどのWeb系システムで多く使われている開発言語やGUIベースの開発ツールが利用可能となっており、UNIX等のサーバーと同様の操作環境でメインフレームを扱えるようになっています。
以上のような特徴を持つメインフレームをオープン・メインフレームと呼んでいます。
※メインフレーム…大型汎用コンピュータ、ホストコンピュータとも呼ばれ、主に企業の基幹業務で使われる大規模なコンピュータのことをさす。
オープン・メインフレームのメリット
【サーバー統合】
メインフレームには従来から搭載されている仮想化技術の適用により、メインフレーム上にUNIXなどのサーバーと同様のシステム環境を複数構築する事が可能になりました。
既存のUNIXなどのサーバーをこれらの仮想環境に移行することにより、電力や冷却に必要なコストや管理コストの削減が可能になり、運用の簡素化も期待できます。
オープン・メインフレームの適用例
1.基幹システムとWeb系システムの共存
メインフレームの基幹システムとLinuxなどのWeb系システムを1台のハードウェアへ統合することにより、省スペース化の実現と業務にあった安定したシステム環境の構築が可能になります。
2.次世代データセンターの構築
メインフレーム上に構築された大量の仮想マシンを利用してクラウドコンピューティング環境の核となる次世代データセンター環境の構築が可能になります。
現在のメインフレームは、決して「柔軟性がなく古いシステム」とは言えません。これからも他のプラットフォームと同様に機能拡張が続き、UNIXなどのサーバーを集約するためのプラットフォームとして生き残るのではないかと予想されています。
2008年12月
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